雨の新聞配達

確かに
出勤するまでは
雨の前触れすらなく
道路も乾いていた

いつものように
新聞を車に乗せ
オールナイトニッポンを聴きながら
新聞配達に出かける

まもなく
真っ暗な空に
稲妻が走る
そしてゴロゴロと音を立てる

雨が降らない雷もあるのか
そう思っていた矢先
車の窓ガラスに
ポツリ ポツリと 雨が落ち始める

家のポストに新聞を入れようと
車のドアを開けた途端
濡れ始めた道路のアスファルトのにおいが
私の鼻に強く突き刺さった

どしゃ降りの前触れかもしれない
この天気を想定してなかったから
新聞にビニールをかけてもらっていない
何とか新聞を濡らさずポストに入れなければ

無情にも雷の回数は増えていく
徐々に 雨は ポツリポツリから ザーザーに
これでは新聞を濡らしてしまう
ザーザー降りが和らぐまで 車で少し待機

雨が降った後のポスト
かまぼこ型は難なく入れられるが
埋め込み型の多くは
横長い蓋の部分に雨の雫が付いている

降る雨で濡らさないよう気を使い
蓋の雨の雫で濡らさないよう気を使い
それでも若干濡れてしまうことがある
ごめんなさい それはご愛嬌ということで

雨は次第に小降りになり
いつしか雷は遠のいていた
空もあれだけ真っ暗だったのに
いつの間にか真っ白になっている

オールナイトニッポンも終わり
ラジオではお天気情報を話している
関東ではこの後雨になり
一時的に雷を伴うんだって

仙台はひと足先に雨や雷に見舞われたけど
新聞配達 無事に終わった
私が願うことはただひとつ
明日 店員から 不着の報告が ありませんように

(2020年)