ね そうでしょ そうだろ 太陽

暖かい春の太陽のマジックで
一気にピンク色に染まったサクラやシャクナゲ
暖かい春の太陽のマジックで
一気に黄色に染まった菜の花やタンポポ
みんな 今 花咲くために
暑い夏や 切ない秋や 寒い冬を越えて来た
そして みんな一人で咲いた訳じゃない
最後に春の太陽のマジックがあるから
こうして最高の自分になれるのだ
私の春はいつ来るか分からないし
今が夏なのか 秋なのか 冬なのかも分からない
春が生きているうちに来るのか
死んでから来るのかも分からない
でも このサクラやシャクナゲや
菜の花やタンポポのように
最高の自分を見せられる日を夢に描きながら
最低限できることを日々続けていくしかない
ね そうでしょ そうだろ 太陽

桜の花びらにまみれたい

まだ 散らないで 桜
まだ 過ぎないで 春
慌ただしい朝の通勤時間の中で
車の窓越しから見えるたくさんの桜
ハッと目が覚めるような鮮やかなピンクに
思わず引き寄せられそうになる
だけど
まだ仕事に向かっている途中
5分立ち寄っただけでも
その後
渋滞に巻き込まれるのは
目に見えている
だから
我慢して桜とお別れ
フェイスブックに
桜の写真を載せている友達
写真で見る桜も十分きれいなのだけど
生で見る桜には到底かなわない
まぶしい日差しに
暖かな気候
まさに花見日和
何でこんな時に仕事なんだろう
ああ
今度の休みまで我慢できるだろうか
それまでに桜が散っていたらどうしよう
毎年同じように咲く桜なのに
いつも今年の桜は特別のような気がして
生で眺めて
写真に撮って
真っ只中の春に身を置きたくなる
ああ
桜の花びらにまみれたい
年に一度は無邪気な自分に戻って
桜の花びらにまみれたい

笑顔探しの旅

カフェでもらったあなたの笑顔で
海へと消えた悔しい心
飲み屋でもらったあなたの笑顔で
川へと消えた切ない心
ライブでもらったあなたの笑顔で
山へと消えた悲しい心
祭りでもらったあなたの笑顔で
谷へと消えた空しい心

今日も続く笑顔探しの旅
全てを失い見つけた シンの私
あのね あなたの笑顔に会いたいな
あなたに笑顔を見せたいな

自分のハンディ苦にしてばかりで
真っ暗なトンネル途切れぬ心
だけどあなたの秘密を知って
みんな同じと悟った心
苦しみもがいていっぱい泣いて
泣き果てて真っ白に戻れる心
そしてあなたの間抜けなギャグで
素直な笑顔を作れる心

今日も続く笑顔探しの旅
みんなと出会い見つけたシンの私
いいね あなたの笑顔でWin-Win
私も笑顔でWin-Win

今日も続く笑顔探しの旅
全てを失い見つけた シンの私
あのね あなたの笑顔に会いたいな
あなたに笑顔を見せたいな

まぜるなチーズ

コンビニの明太ポテトサラダが好きだったのに
余計なことして明太チーズポテトサラダになっていた
なんでチーズをまぜたんだよ
買う気が失せてしまった

コンビニのパンケーキが好きだったのに
余計なことしてクリームチーズパンケーキになっていた
なんでチーズをまぜたんだよ
買う気が失せてしまった

チーズかまぼこ
チーズちくわ
チーズはんぺん
チーズナゲット

なんで日本人は安易にチーズをまぜたがる
チーズはチーズ単品で食べたいんだよ

普通のかまぼこでいい
普通のちくわでいい
普通のはんぺんでいい
普通のナゲットでいい

むやみやたらにチーズをまぜるな
気持ち悪い

でも
グラタンにかけるチーズは大丈夫だから

職場で夕方に配る
サラダせんべいが好きだったのに
この数日配られたのは
アボカドチーズおかき
なんでよりによって
チーズなの
机の引き出しに入れてたら
仏壇の備え物になるほどたまった

珍しく正月にお餅を食べなかったなあ
そう思いながらラジオを聴いていたら
おもちにチーズを乗せて焼くと
おいしいとほざいていた
なんでよりによって
チーズなの
ラジオを聴きながら作っていたこの詩
ムカムカしてこのトーク混ぜちゃった

チーズケーキ
チーズバーガー
チーズリゾッド
チーズオムレツ

なんで日本人は安易にチーズをまぜたがる
チーズはチーズ単品で食べたいんだよ

普通のケーキでいい
普通のハンバーガーでいい
普通のリゾットでいい
普通のオムレツでいい

むやみやたらにチーズをまぜるな
気持ち悪い

でも
ピザにかけるチーズは大丈夫だから

九月の風が身にしみる

九月の風が身にしみる
そんな季節になった今
九月の風が身にしみて
私の心を弱らせる

本当は思いっきり泣きたいのに
何で素直に泣かないの
泣きたい気持ちを理性が邪魔して
もう涙すら出やしない

都会に紛れてポツンとひとり
生きる私に押し寄せる冷たい風
それは秋風の冷たさなのか
それとも人間達の冷たさなのか

九月の風が身にしみる
そんな季節になった今
九月の風が身にしみて
私の心を曇らせる

本当は誰かに甘えたいのに
何で素直に甘えないの
甘えたい気持ちを意地が邪魔して
結局は胸の箱にしまい込む

都会に紛れてポツンとひとり
生きる私に押し寄せる冷たい風
それは秋風の冷たさなのか
それとも私自身の冷たさなのか

九月の風が身にしみる
九月は風が身にしみる
九月の風が身にしみて
いつしか街は秋模様

二刀流でいいんじゃない

ベテラン歌手の衰えぬ歌声をバックに
思わず涙を流しながら語るあなた
歳を重ねて失うモノもあるけれど
歳を重ねたから得られるモノもあると
二十代 三十代 四十代 五十代
歳を重ねたから紡げる言葉がある
人生まだまだ先が長いと一日を無駄に使う
でも先が長くなくなると一日が貴重に感じる
時間もお金もあればあるなりに使うし
なければないなりに使うのが人の性
定年になってからやりたいことをやろう
定年前に死ぬかもしれないじゃん
一度しかない人生だから
サラリーマンひとすじでは寂しい
一度しかない人生だから
サラリーマンひとすじではもったいない
本当にやりたいことやってもいいんじゃない
サラリーマンをしながらでも
夢はいくらでも積み重ねていけるんじゃない
サラリーマンをしながらでも
諦めるな
死ぬまで諦めるな
五十歳だから終わりではない
五十歳だってリスタートできる
どうせなら二刀流でいいんじゃない
肩書なんて二刀流でいいんじゃない
表向きの肩書と認められたい肩書
両方名乗っていいんじゃない
人生を賭けて名乗っている肩書を
安易に自称呼ばわりする心無しなんて
相手にするな
受け流せ
ひとりでもいい
ふたりならもっといい
大勢の人に認められなくたって
若干名でも認めてくれる誰かがいればいい
どうせなら二刀流でいいんじゃない
肩書なんて二刀流でいいんじゃない
永遠の勘違いでもいい
自称なんてつける必要はない

熱帯夜

アツいじゃ済まないアツさ
ヤバいじゃ済まないヤバさ
アツさとヤバさでもうグタグタ
身が危ないほどヤバいアツさ

何十年ぶりかにつけたクーラー
扇風機だけでは命を取られそうだから
宝の持ち腐れだったクーラー
ここは身を守るために使わないと

毎日 毎日 熱帯夜は勘弁して
たまに熱帯夜なら観光気分で済むけど
毎日 毎日 熱帯夜は勘弁して
ミーンミンミン セミ夜泣きしてるけど

こんな熱帯夜にジョギングするかあ
こんな熱帯夜に犬の散歩するかあ
こんな熱帯夜に筋トレするかあ
こんな熱帯夜に熱い風呂入るかあ

年々狂う夏の天気
いつ訪れる人生の転機
刷れ刷れ回れ回れ輪転機
ロックに気づかず叩くテンキー

笑いじわできた

立派な豪邸もいらない
高価な家財もいらない
お金だって何億もいらない
生活に困らないくらいあればいい
今いちばん欲しいものはと聞かれたら
真っ先に答える 人間との会話だと

笑いじわできた
いちばん欲しいものが手に入ったから
笑いじわできた
アナタとの楽しい会話が手に入ったから

いつかは世間を牛耳りたいだと
会話ができない人間は世間を牛耳れないだろ
いつまでたっても管理職に選ばれないだと
傷つきやすく気難しそうな人間は選ばないだろ
いつになったら自分が世間の中心になれるかだと
たわけ者
キャラも才能も半端もんのくせに
極めない人間は真ん中に立てないし
真ん中に立ってもコキ下ろされて
引きずり落とされるのがオチである

顔は知れているが親しくない職場の同僚に
廊下で無視して通り過ぎていかれ
何年もいるのに無視って何様のつもりと思い
同じエレベーターに乗りたくないと
時間を置いて同僚と違うエレベーターに乗る
そんな面倒くさい人間が
世間を動かせるわけないだろ
世間を動かしている人間は
そう簡単に不条理な人間の行動に傷つかないし
受け流しスキルが優れているし
間違っていても堂々と正しいと言い切れるものだ
そんな感じの詩を延々と綴りたいと
悶々としていたけど
欲しいものが手に入ると
無理して作ることもないと諦められる

笑いじわできた
いちばん欲しいものが手に入ったから
笑いじわできた
アナタとの楽しい会話が手に入ったから

バー帰りのエレベーターで
鏡に映る私の顔
そして笑いじわ
でも 誰でもいいわけではないから
いくら人気者でも
合わない人間とは合わないから
いくら厄介者でも
合う人間とは合うから
気の合うアナタと楽しい会話ができること程
最高の幸せはない

笑いじわできた
当たり前だ
いい歳したジジイだから
もっと顔の筋トレしよう
アメンボ赤いなあいうえおって言うけど
黒いアメンボしか知りませんと
車の中で大口開けて言いながら

(2013年)

アマリリス

捨てる手前で
外に置いたら
ここまで咲いた
アマリリス

初夏の日差しが
奇跡を導き
素敵に咲いた
アマリリス

葉っぱがないと
指さされても
それを越えるほど
綺麗な花びら

初夏の日差しが
奇跡を導き
素敵に咲いた
アマリリス

時はひとつの
悩みを膨らまし
時はひとつの
悩みを解き明かす

苦しみ足掻いても
汲み取らない世間
ダメなものはダメ
ならば今を活かそう

みんなと無理に
並ぶのよそう
葉のないハンディ
見劣りしていやだ

だけど孤独は
やっぱり辛い
寂しがり屋は
人ばかりじゃない

葉っぱがないと
指さされても
それを越えるほど
綺麗な花びら

初夏の日差しが
奇跡を導き
素敵に咲いた
アマリリス

(2013年)

ひとでなし

今だべ
今ホンキ出さねば
いづまで経っても被災地だぞと
夏バッパにはっぱをかけられた
だいきっつあん

今だべ
今ホンキ出さねば
いづまで経っても負け犬だぞと
岩合光昭のネコ歩きを見ながら
お魚くわえた オラ

ひい
とお
でえ
なあ
しい
ひとでなし

覚えが悪い新人のオラを教える同僚に
覚えが悪かったら倍返しで教えなさいと
上司がオラにあてつけて嫌みを言いました

業者回りでテント張りの集合に遅れ
作業をしている同僚にお疲れ様と声をかけたら
この役立たずとケリを入れられました

上司に確認してそのとおり電話対応したら
後日オラの対応がクレームになり
聴取され上司に確認しましたと言ったら
そんなこと言った覚えはないと上司は言い切り
責任をオラになすりつけられました

弱いものイジリが好きな同僚に
お前のせいだ
何がお前のせいだか分からないけど
とりあえずお前のせいだと
四六時中言われ続けました

この組織に
白馬の王子様なんていないよねとオンナ達
この組織に
絶世の美女だっていないだろとオトコ達

あっちのひとでなしと
こっちのひとでなしが
卵が先かニワトリが先かごっこ
そんな低レベルな水かけ論は
三春町(まち)の水かけ祭りでやってくれ
頭にほっかむりして
真水でも泥水でもかけ合ってくれ
真水泥水かけ合ってハッスルし合って
最後に万歳三唱くらいはできる
んだべ

気を利かせてふるまっているつもりでも
組織はハタ迷惑だと思っているもんだよ
いくらなめられないようにと見栄を張っても
組織はアンタがナンボの者かお見通しだよ

どの組織にいても
いい人や好きな人や尊敬する人は
自分で潰れるか 人に潰されるかして
人知れず去って行き
結局はクソ生意気なメンツしか残らない
だから 世の中にときめかないんです
人にあこがれも恋心も持てなければ
尊敬の念も抱けない

オラ
やっぱりひとでなしなんでしょうか
でも
世の中にときめかなくても
飯は食わなきゃならないんです
世の中にときめかなくても
人に混じって働いて
銭を稼がなきゃならないんです
世の中にときめかなくても
わずかなオラの応援者より先に死なないように
生き続けなきゃならないんです
だって
今死んだら
人生大逆転の可能性はゼロだけど
生き続けりゃ
人生大逆転の可能性は
ゼロじゃない
んだべ

今だべ
今ホンキ出さねば
いづまで経っても被災地だぞと
夏バッパにはっぱをかけられた
だいきっつあん

今だべ
今ホンキ出さねば
いづまで経っても負け犬だぞと
岩合光昭のネコ歩きを見ながら
お魚くわえた オラ

ひい
とお
でえ
なあ
しい
ひとでなし

(2013å¹´)